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※はじめに※ 本リプレイは、オンラインアクトを遊ぶ際に参考になるようにと書きおこされたリプレイです。 その為、読み物としての読みやすさよりも、「実際に遊んでいる情景が伝わる事」を念頭に置いて作成されています。 その為、若干読みづらい部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 ▼注意事項 本リプレイは、『Neuro/CD』収載のシナリオ1『ニューロエイジのかぐや姫』のテストプレイをリプレイとして書き起こしたものになります。 その為、本シナリオを遊ぶ方にとっては致命的なネタバレとなる可能性があります。 十分にご注意の上、お読みくださいませ。 ▼読み方 各所にある「」のマークは、カーソルを合わせると、代替テキストで補足説明が表示されます。 プレイの指針やアドバイスを含んでいますので、合わせてご利用ください。 また、灰色の枠で囲まれている部分は、裏窓(雑談窓)で話されている内容となります。 |
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・プレアクト ・オープニング(シーン1〜4) ・リサーチ1(シーン5) ・リサーチ2(シーン6〜10) ・リサーチ3(シーン11〜13) ・クライマックス(シーン14〜15) ・エンディング(シーン16〜19) ・ポストアクト |
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RL: ■プレアクト RL: RL: 月より降り立つ一人の少女 RL: それは記憶を失った罪人と、穢れ深き地上人の物語 RL: RL: 天上人と地上人は惹かれ合う RL: しかし、天上人は天に還るのが定め RL: RL: RL: 高天原と地上は余りに遠く RL: 運命は余りに残酷過ぎた RL: RL: トーキョーN◎VA The Detonation RL: 『ニューロエイジのかぐや姫』 RL: RL: RL: 天と地とを断て分かつ、運命の扉をこじ開けろ RL: RL: RL: RL: ■ハンドアウト RL: RL: ----------------------------------------------- RL: ▼フェイト:竜韜 RL: コネ:かぐや 推奨スート:感情 RL: 雨の夜、ビルの林の狭間で君は不思議な童女と出会った。 RL: 目を見張るような整った顔立ちに高貴な雰囲気を纏った彼女は、自分の名前以外何も覚えていないと言う。 RL: 行く宛ても無く、捨てられた子猫の様に雨に濡れ続ける彼女を、君は放っておけなかった。 RL: 【PS:かぐやを保護する】 RL: ----------------------------------------------- RL: RL: と言うわけでフェイト枠の“ナイトウォーカー”、キャスト紹介をよろしくお願いします。/ 竜韜: 竜韜: 竜韜: “夜歩き探偵(ナイトウォーカー)”竜韜(ロンタオ) age20代後半? ♂? 竜韜: アヤカシ:ヒューマンハート●・フェイト◎・カリスマ 竜韜: N◎VA中華街を根城にするフリーランスの探偵。 竜韜: 飄々とした愛嬌のある態度でレッドエリアの夜を渡り歩くが、妙なところにも顔の広い掴み所のない男。 竜韜: しかしその実体は自らのアヤカシを特殊なバイオIANUS“マクスウェル”で封印した固体名称「ロング・ファング」と呼ばれる始祖クラスの夜の一族。 竜韜: 人間のことを“食っちまいたいほど”好きな彼は人間の隣の夜を、一人ずっと歩き続けている。 竜韜: 竜韜: 中の人は鶉衣(うずらごろも)です。よろしくお願いします。/ RL: ありがとうございますー。内面の葛藤が非常にカッコよさそうなキャラですね。 RL: シナリオコネはハンドアウトにありますとおり、和服童女のかぐやであります。 竜韜: 童女!童女! RL: OPで助ける事になるキャラです。コネクションはどのスートで取ります?/
竜韜: やはり【感情】で取っておきましょう。生命だと誇張なしに食べてしまいそう(笑)/ RL: はい(笑) では【感情】でお渡しします。それと【アヤカシの切り札】をどうぞ。/ 竜韜: 慎んでお受けします。
竜韜: 消費経験点は慎ましやかに30点。PA購入は銀の目、チェーンメイル、アーマージャケット、ガードコート、ポケットロンにイリュージョンで/ RL: はーい、了解です。 RL: RL: RL: RL: RL: では次、クグツ枠です。 RL: ----------------------------------------------- RL: ▼クグツ:“オルフェウス” RL: コネ:"クラフトワーク"竹山大成 推奨スート:感情 RL: 竹山と言う男は、君と同じ千早の後方処理化三班の頼れる仲間であり、君の良き友でもあった。 RL: 数年前に妻と娘が行方不明になってから塞ぎこんでいた彼だが、ある日突然1通のメールを君に残して姿を消した。 RL: 「君を裏切る事に成るかもしれない。けれど、都合が良いようだが僕の身に何かあった時は、娘の事を頼む。」 RL: 数日後、君は竹山が極秘情報を持ち出して軌道千早の手に落ちたと言う事を知る。 RL: 【PS:裏切り者を始末し、会社の不利益を防ぐ】 RL: ----------------------------------------------- RL: RL: と言うわけで"オルフェウス"、よろしくお願いします。/ オルフェウス: オルフェウス: オルフェウス: 名前は“オルフェウス”です。スタイルはクグツ:アウトフィット●◎ アラシ カブトワリ。 オルフェウス: 千早で開発された軍事用AIで、“オルフェウス”は開発コード名そのままです。 オルフェウス: システムの中核をなす千早のマスターサーバーからサポートを受けながら行動をします。 オルフェウス: 将来的にはヴィークル・ウォーカー・アーマーギアなどに“オルフェウス”をインストールして無人で何体でも動作させる予定。 オルフェウス: 現在は後方処理科三班の仕事に従事して経験を[記録]・[保存]・[フィードバック]して自己をアップグレードしてます。 オルフェウス: 機械臭いと言われるようなカタイ口調と性格です。 オルフェウス: あと、ブランチ効果でアクトごとに違うボディを渡されて運用データをとってくるAIです。今回はヘリオス。
オルフェウス: 設定はこんな感じでー。 オルフェウス: 初期経験点作成です。プレアクトは購入はリンクス、銀の目、栄養ドリンク、スティング×4、ライオット×2、ロゴスいっぱい、です。/ RL: はーい、了解です。いっぱい買ったなあ(笑) RL: シナリオコネですが、竹山大成は同じ三班のクグツ仲間ですね。 RL: AIその他のプログラムを得意とするニューロなんで色々妄想できるんですが、スートはどうします?/ オルフェウス: 【理性】で頂ければ。サポートの有能さや、ニューロとしての腕に対してこちらも尊敬を抱いています。 RL: 了解です。お互い尊敬しあってる感じですね。では【理性】でお渡しします。あと【クグツの切り札】をどうぞ。/ オルフェウス: はーい。 遅れましたがプレイヤーは八軒です。よろしくお願いします。/ RL: RL: RL: RL: RL: では、お待たせしました。最後はカタナ枠です。 RL: ----------------------------------------------- RL: ▼カタナ:ルーファス RL: コネ:天津征司 推奨スート:生命 RL: ここの所、君は毎日のようにムラクモ…あの殺しても殺しても現れる化け物のような天津の手先に襲われていた。 RL: 最早それが日課とも成ってきたある日、突然ムラクモが現れなくなった。そして時を同じくして、マイケル・グローリーから君に依頼が来る。 RL: それは、ムラクモを率いる天津征司が、ストリートで怪しい行動をしているので調べて欲しいという物。 RL: 何を企んでいるかは知らないが、この際少し痛めつけてやるのも良いかもしれない。 RL: 【PS:天津征司の目的を調査し、挫く】 RL: ----------------------------------------------- RL: RL: RL: では“黒夜の王”、よろしくお願いします。/ ルーファス: 了解です。 ルーファス: “黒夜の王(ロード・オブ・オニキス)”ルーファス・グラント 36 ♂ ルーファス: クロマク● カタナ◎ チャクラ ルーファス: 究極の闘争を求め、聖母殿、浄化派と渡り歩いてきた拳士。外見は上等な服に身を包んだ、豪奢な金髪の偉丈夫である。 ルーファス: N◎VAの地でとあるキャストたち相手に初めての敗北を喫し、それ以来浄化派を離脱してこの街に留まっている。より強い相手との闘争を求めており、そのために最適な場所であるN◎VAにはある種の愛着も抱いているらしい。 ルーファス: ちなみに《腹心》は法具腕魔器の一族相当の、暗黒闘気(アヤカシ◎● カブキ バサラ)。フフフ私のライトハンドはここにある! ルーファス: えと、経験点は可愛く164点と腹心32点、PA購入はありません。中の人はyagamiです。よろしくお願いします!/
RL: シナリオコネですが、ご存知僕らの天津征司きゅんです。 RL: 一応、命の奪い合いって意味で【生命】を推奨にしていますが、ご自由にどうぞ。どうします?/ ルーファス: 【生命】で。これまで何度もクサナギやムラクモ共々打ち倒して来たが、そろそろ食い飽きて来たぜって顔をします。/ RL: 了解しました。確かにこの生命体じゃクサナギやムラクモは食い飽きるでしょうねえ(笑)
RL: RL: RL: RL: RL: RL: RL: では、キャスト間コネを結びましょう。 ※注:以下、当時のシナリオ記載ミスでコネ取得順が逆になっています。 RL: ではまず 竜韜→オルフェウスで/
竜韜: では【理性】のスートで差し上げます。 オルフェウス: 分かりました。頂戴いたします。 RL: OKです。 RL: では次、オルフェウス→ルーファス で/
オルフェウス: では【理性】をどうぞ!/ ルーファス: オス、いただきます!/ RL: 上手いなあ。では最後、ルーファス→竜韜で。/
ルーファス: では【生命】でお渡ししますー。/ RL: はい、OKです。ではこれにてプレアクトを終了します。 RL: RLはまだら牛です。RL3回目、N◎VAのオンセでRLをするのは2回目というヘタレRLですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします! ルーファス: よろしくお願いしますー!/ オルフェウス: 宜しくお願いしまーす。/ 竜韜: よろしくお願いしますー。/ RL: ではアクト開始です。 |
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◆シーン1:なにせむにか命も惜しからむ /カブトワリ:天からの転落 RLシーン:キャストの登場不可 RL: 真っ暗闇のラボの中を、血まみれの男が歩いている。 RL: 胸に抱くのは、まだ幼さを残す黒髪の童女。 RL: 男は愛しげにその子の髪を一撫ですると、その体を淡い輝きを放つポッドに収めた。 RL: RL: 「……せめて、せめてお前だけは、幸せになってくれ。それが僕の、最後の願いだ。」 RL: RL: 男は脱出用ポッドの制御フレームをハッキング。まるで竹細工を編むような手付きで認証コードを抜き、ポッドを起動する。 RL: 近づいてくる足音。 RL: 続く銃声。 RL: 血を吐き倒れ伏す男。 RL: RL: その瞬間、ポッドは射出された。 RL: それを確認し、男は満足げに事切れた。 RL: RL: その日、高天原から地上に向けて、一筋の流れ星が降ったと言う。 RL: RL: RL: シーンエンド RL: RL: ※シーン中に、《完全偽装》が使用されました。
◆シーン2:我こそ死なめ /イヌ:裁き シーンキャスト:オルフェウス(他のキャストの登場不可)
RL: 竹山大成は君の頼れる同僚だ。 RL: 数ヶ月前、彼の妻と娘が突如行方不明になってからと言うもの、君も二人の捜索を手伝っていた。 RL: しかし、千早の情報網を駆使しても足取りは全く掴めずに居た。そんな有る日の事。 RL: 竹山「“オルフェウス”、今まで探すのを手伝ってくれて、本当に有り難う。でも、明日からは僕も会社に戻ろうと思うんだ…。」/ オルフェウス: 「いえ、こういったこともデータ構築につながりますので。・・・本当によろしいので?」/ RL: 竹山は、平気そうな顔を装いながら(しかし君には無理をして居る事がバレバレだったが)頷いた。 RL: 竹山「諦めたわけじゃないけれど…実は、いつかこんな事になるんじゃ無いかとは思って居たんだ。彼女は、僕の手の届かない世界へ行ってしまった。だから、良いんだ……」/ オルフェウス: 「・・・そうですか。竹山さんがそうおっしゃるのでしたら、分かりました。」 オルフェウス: 「しかし、先ほども言いましたがこのことは私のデータ構築に役立ちますので、このまま捜索AIを走らせたままでもよろしいですか?」/ RL: 竹山「いや…君の心遣いには感謝するけれど、本来の業務に戻ろう。専門的なデータを取るには向いて無いから…。」 RL: 竹山「本当に、有り難う。」 そう言う彼は、これ以上関わらせたくない、そんな雰囲気だった。 オルフェウス: 「・・・・」と無言のまま捜索AIを止めます。/
RL: RL: RL: 会社に戻った後も、彼は暫くこっそりと捜索を続けていたようだ。しかし、君が手伝うと言っても頑なに断るばかりだった。 RL: それから数年後。“後方処理科3班”としての君が、千早雅之社長直々に呼び出されていた。 RL: 雅之「入って下さい、“オルフェウス”」/ オルフェウス: 「失礼します」と機械音声をさせて、アーマーギア姿で入ります。/ RL: 雅之「早速ですが、本題に入ります。竹山大成の事をご存知ですね。貴方の同僚だった男です。」/ オルフェウス: 「はい、存じております」/ RL: 雅之「忌むべき事態ですが、彼が我が社の機密を持ち出して“軌道”に“落ち”ました。早急に対応が必要です。」/ オルフェウス: 機械の体のアーマーギアは何も動揺を見せない 「軌道、ですか」/ RL: 雅之「ええ。アイスハウンドでは有りませんが…貴方を呼んだ理由は3つあります。」 RL: 雅之「一つは、下手をすれば今回の件は軌道との全面戦争になりかねません。貴方のポテンシャルが必要となります。」 オルフェウス: 「なるほど。ですから今回はこのカラダなのですね」 / RL: 雅之「ええ。そしてもう一つは、持ち出された機密は貴方の開発の切欠になったデータだからです。」 オルフェウス: 「・・・なるほど」 / RL: 雅之「そして、最後の一つは、貴方は最もよく竹山大成の事を“知って”いる。地上千早が不利益を被る前に持ち出された機密を処分し、“適切な処置”をして下さい。」 RL: 雅之「以上です。軌道へのチケットは此方で用意しておきます。」/ オルフェウス: 「確かに彼の思考パターン、嗜好、その他、私のデータバンクに入っています。・・・分かりました。社の不利益にならないよう行動します」 オルフェウス: 「では私のほうから、以上の情報を聞き、マスターサーバーの分析の結果、この任務のために以下の物品を請求致します」 オルフェウス: と、申請書類を雅之に送るということで<売買>判定します。 RL: どうぞ オルフェウス: 〈社会:企業〉〈企業情報〉〈社版購入〉でDQを出して達成値23。報酬点から2点だして25にします。「轟炎」を購入。/
RL: 雅之「我が社の最新鋭の技術が割り出した判断です。許可しましょう。」 雅之は内容を確認もせずに承認処理をした。/ オルフェウス: 「承諾、ありがとうございます」/ RL: そう言って社長室から出る君のメモリには、1通の既読メール。 RL: “君を裏切る事に成るかもしれない。けれど、都合が良いようだが僕の身に何かあった時は、娘の事を頼む。” RL: RL: RL: シーンエンド RL: オルフェウスには経費として1ゴールド、および軌道“センターラピッズ”へのチケットが渡されます。 オルフェウス: 了解です。 RL: このチケットの使用がクライマックスへのトリガーとなるので注意して下さいませ。 ◆シーン3:もと光る竹なむ一筋ありける /レッガー:路地裏 シーンキャスト:竜韜(他のキャストは登場不可)
RL: 静かに雨が降る夜。N◎VAというビルの林の一角。 RL: 事務所へ帰る最中の君は、ほの暗い路地裏に淡い光を放つ物を見つけた。/ 竜韜: 竜韜は夜を好む生き物である。 竜韜: いつものごとく薄汚れたレッドエリアの歓楽街。一歩外れれば魑魅魍魎の闇。光など望むべくもないソコ。 竜韜: 雨を気にも留めずに闇を歩く男。良識ある雨なら彼と触れて穢れようとは思わないだろう。あいにくと災厄の街の雨にそんなものはありはしない。ずぶぬれだ。 竜韜: 竜韜「〜〜〜〜♪〜〜〜♪……?」鼻歌交じりにねぐらに戻ってみれば、路地裏の光。光は恐れを呼ぶ。だがこの光はか弱く、俺を呼んでいるような気さえした。/
RL: 灯籠の様に今にも消えてしまいそうな儚い光――それは小さなポッドだった。 RL: 恐らく空から落ちて来たのだろう。地面に盛大なひび割れを作って突き刺さっている。 RL: そしてその光の中には、同じ様に儚い光を纏ったような、美しい黒髪の少女が横たわっていた。/ 竜韜: 「……」盛大なしかめっ面をしたあと、溜息。 竜韜: 「空から落ちてきた来るものには昔から碌なものがないんだ。ああ、水道管破っちまってる。大家になんて言えばいいんだ」 竜韜: 「……って放って置くわけにもいかんか。こんなとこに置いといたら誰に食べられちまうかわかったもんじゃないぞ?…おーい、生きてるか?」今まで目に入れないようにしていた娘。仕方なくといった風情で息を確かめる。/ RL: 少女はその声にゆっくりを目を覚ます。「――う、ん……。ここ、は……?」/ 竜韜: 「……ここは地球のニッポン。トーキョーN◎VAはレッドエリアの端っこの俺様の寝床の近くの水道管の上だ」己の内に沸き起こるある種の欲求を感じる。 竜韜: 「……っ、しっかりしろよマクスウェル」口の中で呟く。/ RL: 少女は無垢な目で首を傾ける。どうしてそんな所に居るのかが分からないようだ。「……貴方は?」/ 竜韜: 「俺は竜韜。しがない上にずぶぬれの探偵さ。それで同じくずぶぬれのお前さんはどこの誰さんだい?送り狼が嫌じゃなきゃ送ってやるがそうでなけりゃ二本の足でどこへなりと帰るがいいさ」サングラスの相好を崩して言う。ニカリと笑うと長めの犬歯が目立つ。/ RL: その言葉は恐れを期待した物だったのか、はたまた。しかしその期待は最悪の裏切り方をされる。 RL: 少女「…私。私の名前は、かぐや。……それだけしか、分からない。私は、誰なのだ?どうしてこのような場所に…?」 RL: ずぶぬれに成りながら、途方にくれる少女。灯籠(ポッド)の光は今にも消えてしまいそうだ。/ 竜韜: 「よかったな。何もわからないんだったらその方が幸せな場合もある。んじゃ再見。俺は帰って寝る」少女の狼狽などどこ吹く風。くるりと踵を返す。/
RL: 少女は、去っていく君を見送りながら、ポッドの中から体を起こす。裸足でコンクリートに踏み出そうとして、ポッドの破片を踏みつけ倒れる。
RL: 小さく悲鳴を上げ、それでも立ち上がった。行く宛ても無くネオンの竹薮に足を運ぼうとする。 RL: 光に溢れた魑魅魍魎の巣窟。消えかかった彼女の灯籠は容易にネオンの闇にとって喰われるだろう。/
竜韜: 「……ったく!新手の嫌がらせか!」後ろから少女を抱え上げる。暖かい。血液の感触/ RL: 少女は吃驚して、振り返る。力の無い瞳が君を見る。「…帰ったのでは、無かったのか?」/ 竜韜: 「こんな美味そうな匂い……いや、怪我したままどこ行くつもりだ」言って跪くようにして少女の足の傷に舌を這わす。/ RL: かぐやは、「ひゃっ」と小さく声をあげる。顔を赤くして、それでも痛みが取れて行く感覚に動けずにいた。/ 竜韜: 「……仕方ねぇな…10年ぶりのご馳走の礼くらいしてやるよ」薄汚れたコートに大事なものを包むようにして少女を抱え上げる。/ RL: 少女は、呆然としながらも、少し悩んだ後君に身を任せた。君の目が、心なしか優しく見えたようだった。 RL: かぐや「…すまない、ありがとう。」/ 竜韜: 「礼なんか言うなよ。俺が人を食っちまうようなバケモンだったらどうする気だ」言いつつ表情を隠すようにサングラスを直す。自分は今ひどく卑しい顔をしているかもしれない。二つから一つになった影が夜の雨霧のなかに消えて行った/ RL: RL: RL: シーンエンド ◆シーン4:龍の首の珠をば、いかが取らむ /カタナ:闘争本能 シーンキャスト:ルーファス。(他のキャストは登場不可)
RL: ―――――その男は飽き飽きしていた。 RL: 最近のお相手は、見るのも嫌になる同じ顔。 RL: クサナギ、クサナギ、クサナギ、クサナギ RL: ムラクモ、ムラクモ、ムラクモ、ムラクモ RL: 戦う度に強く成るとは言え、それでも君には物足りなかった。しかし、その日だけは様子が違った。 RL: RL: いつもの様に君の前に姿を現したムラクモ。しかし…その様子はいつもと違う。 RL: ムラクモ「…くっ、“黒夜の王”! 悪いが今日は 貴 様 の よ う な ヤ ツ の相手をしている暇は無い!」/ ルーファス: ルーファス「また貴様か、ムラクモ。随分と執念深いことだ。私とて、そう何度も貴様らの相手をしてやるほどヒマでは――」 やれやれというポーズを取ろうとしたところ、いつのまにか走り去ろうとしていくムラクモ。 ルーファス: 「――――」 ルーファス: ルーファス「――まあ待て」 中国拳法の歩法でその前に回り込む。笑顔で。/ RL: ムラクモ「ええい、そこを退け。さもなくば、力づくで通る事になるぞ!」 相手は君の事を未だに理解していないようだ。/ ルーファス: 笑顔を浮かべたまま、無造作に、だが避けられない動きでその腕を掴む。 ルーファス: 次の瞬間、焼けこげるかのような音と共に腐り落ちていくムラクモの右腕――かつて666体目のアヤカシを殴り殺したときよりその右腕に宿る、闇の闘気だ。
ルーファス: ルーファス「待てと言っているだろう、ムラクモ? 私の声が聞こえないのか? 聞こえないなら、聞こえるまでその脳髄の風通しを良くしてやってもいいのだぞ?」 大魔王からは逃げられない。/ RL: 「ぐああああああああっ!!」 ムラクモがいつもの無表情さからは考えられないほどの悲鳴をあげてのた打ち回る。どうやら視角で想像できる以上のおぞましい苦痛が体を走って居るらしい。 RL: 最早半狂乱になりながら、しかし暫くすると静かになる。死んだ魚のような目をしてへたり込んだ。/ ルーファス: 露骨に不愉快そうに顔を歪める。つかつかと歩み寄り、その顔を地面に叩きつけて踏みにじった。 ルーファス: ルーファス「その程度か、ムラクモ。つまらん――貴様はこれまでのムラクモの中でも、最低のクズだ」 ルーファス: ルーファス「クズならばクズなりにその口をきいてみろ。あれほどに執着していたこの私を無視してまで貴様らが追い求めるものは、なんだ?」/ RL: ムラクモ「…征司様が、直々に、動かれている以上……どんな情報も、渡すわけには、行かぬ。」 RL: プスン、と言う感じで、ムラクモが抜け殻の様にぐにゃりと倒れる。どうやらこの人格データは破棄されたらしい。 RL: やり場の無い虚ろさだけがそこには残った/ ルーファス: ルーファス「――フン」 頭を踏みつけていた足に、無造作に力を込める。ぐしゃり。 ルーファス: ルーファス「天津征司、か。つくづく縁のあることだ。少しはマシな酒を出すかと今まで生かしておいてはやったが――」 ルーファス: 足下に残骸を踏みにじったまま、虚空を見上げる。夜空に輝く、無数の光。 ルーファス: ルーファス「怠惰なソムリエには、そろそろ退場してもらう頃合やもしれんな」 呟き、そのまま路地裏を後にする。 ルーファス: さて、最後の晩餐だ――せいぜい上等な葡萄酒を、期待させてもらおうか。/ RL: RL: ではシーンエンド。ルーファスははした金相当の3シルバーを手に入れて良いです(笑) ルーファス: わーい(笑) RL: ではこれにてOPフェイズ終了です。
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◆シーン5:屋の内は暗き所なく、光満ちたり /フェイト:天秤 シーンキャスト:竜韜 登場判定:〈社会:N◎VA,ストリート〉 10
RL: かぐやを保護してから数日が経った。 RL: 惰眠を貪っている竜韜の鼻に、芳しい味噌の香りがかすめる。/ 竜韜: 竜韜は夜を好む生き物である。 竜韜: ありていに言えば朝は弱い。 竜韜: 「うう…む」鼻腔をくすぐる匂いが起きろ起きろと急き立てているような気がする。布団の奥に退避。しようにもソファに寝てては頭隠して尻隠さず。/
RL: ゆさゆさ。ゆさゆさ。 RL: 布団を揺すられる。 RL: かぐや「ロン、起きよ、ロン。もう朝だぞ。」 RL: そこに居たのは小さな体に和服にエプロンという、何とも妙ちくりんな格好をしたかぐや。手にはおたまを持っている。 RL: かぐや「朝食も出来上がっておる。のう、ロン、隠れるでない。」/ 竜韜: 「だーっ!うるさい!ぐだぐだ言うと食っちまうぞぅ!…ぐおっ!?」がばっと起き上がって襲い掛かる体勢になるがかぐやの向こうにまぶしい朝日。月と太陽のツープラトン。ひとたまりもない。 竜韜: 「あー…いま降りる、降りるからカンベンしてくれ…」最後の砦とばかりに布団をかぶりながら食卓につく。見事な日本風朝食。どうやって仕入れたんだコイツ。朽ち果てた墓場みたいだった事務所もいつの間にか掃除されて、夜の生き物にはいかにも所在がなかった。/ RL: かぐや「おはよう、ロン。」 微笑むかぐや。焼けてしまいそうな眩しい笑みだった。 RL: かぐやの記憶は未だ戻らないが、彼女は此処での生活に少しずつ慣れてきたようだ。慣れすぎている感もある。 RL: 記憶の無いかぐやだったが、何故か家事全般は完璧だった。味噌汁の味は絶品だ。/ 竜韜: 「んぁ…早上好(おはよう)」言って味噌汁を啜る。確かに絶品だ。隠し味のニンニクがまた泣かせる。
竜韜: 「んで、ちょっとはなんか思い出したのか?かぐや」昨日もポッドを調べに行って遅かったのだ。 竜韜: という事でかぐやについて〈コネ:かぐや〉で判定。CJに報酬点5点足して達成値21。/ RL: かぐやは首を横に振る。「料理などは、母に教わったような気がするのだ。でも、母の顔も父の顔も、何にも思いだせぬ。」 少し悲しそうに微笑む。 RL: しかし、その姿を見る君には分かった事があった。 RL: ------------------------ RL: 13 名前以外の記憶を失っているという和服の童女。非常に美しくペルソナはハイランダー。 RL: 15 裏路地で発見された時に傍らにあった脱出用ポッドの存在から、軌道の住人であった事が推測できる。 →「脱出用ポッド」に派生 RL: 21 着ていた服の家紋から、日本の特権階級「天津家」と何らかの繋がりがあると思われる。 RL: ------------------------ RL: という感じですね。/ 竜韜: 「…」ずぞぞぞぞ・・・と味噌汁啜りながら、一応記憶がないという言葉に嘘はないか〈オシログラフ〉。達成値13。/ RL: スートは【感情】かな。制御値は抜けなかったけれど、少なくとも君の目には嘘をついているようには見えないね。/ 竜韜: 「………はぁ」ちらと胸の辺りを見る。溜息。早く大きくなれよ。/ RL: かぐや「……何だか、今とてつもなく侮辱された気がする…」 むー。とロンを睨みつけるかぐや。 RL: ちょっと拗ねた感じで食事の後片付けを始めた。/ 竜韜: 「まぁ…好きなだけ居ればいいさ。居心地は良くないだろうがね」自分が人食うバケモノだなどといっても笑い飛ばされそうだ。/ RL: かぐやは手を止める。「ありがとう。こんな事ぐらいしか出来無くて申し訳ないが、ロンには本当に感謝している。」 RL: そうして、少し照れた顔をしてかぐやは台所へ向かった。平和な朝だった。/ RL: RL: シーンエンド *舞台裏 RL: ではオルフェウスからどうぞ。 オルフェウス: 竹山大成について調べます。マイナーアクションで銀の目使用。〈社会:企業〉〈企業情報〉で、C9を出して報酬点4点使用。達成値は18です。 RL: OKです。 RL: ------------------------ RL: 13 千早重工後方処理科三班のクグツ。竹細工を編むような精巧かつ手際の良いプログラミングによる電脳戦を得意とするニューロ。 RL: 15 数年前に突然妻と娘が行方不明となり、幾ら探しても結局見つからずに塞ぎ込んでいた。 →「竹山の妻と娘」に派生 RL: 18 失踪する直前に、倉持風人という男と連絡を取っている。 →「倉持風人」に派生 RL: ------------------------ RL: 以上。 RL: RL: では次、ルーファスどうぞ。 ルーファス: 征司の動向を調べます。〈社会:ストリート〉S7で報酬点1点使用して、【理性】の13。制御値にも届くはず!/ RL: 届いてますね(笑) RL: ------------------------ RL: 13 どうも一人の少女を探し回っているらしい。少女の外見情報を得る。 RL: 制 件の少女は伝説のアヤカシ“ナイトウォーカー”によって保護されているらしい。 RL: ------------------------ RL: 以上です。
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[リサーチ2]に続く |
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(c)ニューロ/CD製作委員会 |